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CATvocate

CATvocate修了者インタビュー

このコーナーでは、どうやったら猫の看護のスキルを上げることができるか、より専門的な知識を学ぶことができる「CATvocate」の認定プログラムを修了した 獣医師・動物看護師に、リレー形式でお伺いしていきます。

第1回 松元 暢子 さん (東京猫医療センター)

CATvocateを取得された理由と、参考になったことを教えていただけますか?
私はもともと猫が好きで、大学時代には猫の行動学の研修室に所属していました。卒業後も、猫の専門病院に就職して6年になります。昨年、当院の院長からCATvocate認定プログラムの話を聞き、猫の専門病院で働くにあたって、これは必要不可欠だと思い、受講しました。
講義内容は、猫の看護をする上で最低限知っておきたい基礎が中心ですが、入院中に怖がっている猫への対応や、疼痛管理をする時に猫はどう痛みを感じているかなどといった、より実践的なものもあります。動画を使用したり、ハンドアウトも配布されるので、とても分かりやすかったと思います。
当院は猫の専門病院なので、普段の業務中でも獣医師から専門的なことを教えていただくことができるのですが、CATvocateの講習では、さまざまな専門の先生方が講義をしてくださるので、保定の仕方や入院管理なども、さらに色々なやり方を知ることができ、勉強になりました。
猫の看護で工夫されていることや、勉強されていることはありますか?
扱いが難しい猫は特にそうですが、一度咬まれても怖いと思わず、次に咬まれないようにするにはどうしたら良いかを考えるようにしています。猫が「シャー、シャー」といっている時は、怒っているのではなく怖くて必死になっているということを理解してあげることが必要です。自分も怖がってしまうのではなく、上手に扱って早く診察を終えないと、この子がかわいそうだと思うようにすれば、自然と考え方や動き方も変わると思います。
また飼い主から、「その子は家の中ではどんな子なのか」をよく聞いています。ごはんの与え方一つをとっても、その子に合わせた色々なバリエーションを提案できるように工夫しています。そのためには、猫の種類や体の構造、病気のことや薬のことなどを理解しておく必要があるので、日頃から色々な本を読んで勉強しています。

猫の看護や飼い主への説明に役立つ本は、日頃から読んで勉強。