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CATvocate

CATvocate修了者インタビュー

このコーナーでは、どうやったら猫の看護のスキルを上げることができるか、より専門的な知識を学ぶことができる「CATvocate」の認定プログラムを修了した 獣医師・動物看護師に、リレー形式でお伺いしていきます。

最終回 M田亜都紗さん(ハート動物クリニック)

CATvocateを取得された理由と参考になったことを教えていただけますか?
私は専門学校でトレーニングを学んでいたため、働き始めてから動物看護師の資格を取りました。当初は覚えることも多く大変でしたが、獣医師から学んだり本で調べたりして仕事を覚えていきました。働いている中でしつけに悩んでいる飼い主さんが多いことも分かり、私のトレーニングの知識が役立つと思い、さらに行動学などを勉強していきました。数年前に猫を飼うようになって、猫のことも学びたいと思っていた時に入交先生の猫の行動学セミナーを受けてCATvocateを知りました。CATvocateを受講してみて、猫のストレスに対しよく考えるようになり、知識だけでなく実践してみることが重要だと思いましたし、獣医師も受けてもらうと猫にとってより良い環境づくりができると感じました。
猫の看護で工夫されていることや、勉強されていることはありますか?
今まで暴れる猫に無理をしても処置をすることがあったのですが、性格に合わせて無理のない範囲で終わらせるという意識に変わってきました。キャリーに入れたまま処置をする、飼い主さんへ来院の仕方などをアドバイスする、待ち時間もキャリーにタオルをかける、入院室も犬と分けて猫フェロモンも使うなどしています。長期入院の場合は、広めのケージにトイレや箱や毛布を入れたりもしています。また飼い主さん向けセミナーを企画し、猫がなりやすい病気や適した環境、投薬の仕方などをテーマに行いましたがとても好評でした。他にも猫の健康診断月間として、2月に猫の年齢別にお知らせを送り、健康チェックに来院するきっかけをつくっています。
そして12月に米国の動物看護師高度実習セミナー「猫の内科」を受講しにラスベガスに行ってきました。学んだことを活かせるように、院内ミーティングなどで情報を共有したいです。今後は動物種の特性を理解して、犬・猫・エキゾと診療時間を分ける試みや、待合室の工夫なども考えていきたいです。

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