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CATvocate

CATvocate修了者インタビュー

このコーナーでは、どうやったら猫の看護のスキルを上げることができるか、より専門的な知識を学ぶことができる「CATvocate」の認定プログラムを修了した 獣医師・動物看護師に、リレー形式でお伺いしていきます。

第2回 鈴木 美希 さん (ドルフィンアニマルホスピタル浦和美園院)

CATvocateを取得された理由と、参考になったことを教えていただけますか?
私は子どもの頃から猫が好きで動物看護師になったこともあり、以前から猫のセミナーにはよく参加をしていました。JSFM(ねこ医学会)主催の「猫の集会」に参加した時にCATvocateを知りました。現在勤務しているドルフィンアニマルホスピタル浦和美園院は、2017年2月に開院しました。浦和美園院では、猫のストレスにならないよう、2階はすべて猫専用の病院になっており、入口も別になっています。病院としても、CFC(Cat FriendlyClinic)の取得を目指しています。私自身も猫の看護のスキルをもっと上げたいと思い、CATvocateを取得しました。
実際に講習を受けてみると、これまでやっていたことが、猫にやさしくしていたつもりでも、まだまだ足りていないと感じました。
特に入院時は、長期間猫を預かることになるため、ケージに目隠しをしてあげる、隠れる場所になるようダンボールで簡易的なハウスを用意してあげる、過度に近づき過ぎないなど、初歩的なことでもまだ十分できていないと気づかされました。
猫の看護で工夫されていることや、勉強されていることはありますか?
診察の時には、必ずふかふかのバスタオルを診察台の上に敷いてから猫を乗せ、1頭の診察が終わったらタオルを変えています。
また、ドアの開け閉めの音や、スタッフの声の大きさなどは、かなり気を配るようにしています。保定も猫の気持ちを考えて無理やりしないように心掛けています。猫を飼ったことがないスタッフは、猫がどんな動きをするかも分からず、苦手意識を持っていることが多いので、それを少しでもなくせるように指導したいと思っています。
個人的には、猫のセミナーには動物看護師向けだけでなく、飼い主さま向けなどもよく行っていて、猫の特性や栄養学などを勉強しています。将来的には、スタッフ全員が猫の専門知識や接し方を身に付けて、苦手意識がなくなるようにしたいです。

入院室は、猫が落ち着けるように木材を多く使用。隠れる場所としてダンボール箱で簡易ハウスも設置。