ホーム>CATvocate>CATvocate修了者インタビュー

CATvocate

CATvocate修了者インタビュー

このコーナーでは、どうやったら猫の看護のスキルを上げることができるか、より専門的な知識を学ぶことができる「CATvocate」の認定プログラムを修了した 獣医師・動物看護師に、リレー形式でお伺いしていきます。

第3回 南 てるみ さん (あさか台動物病院)

CATvocateを取得された理由と、参考になったことを教えていただけますか?
猫を16年飼っていたこともあり、もともと好きでしたが、猫の患者の増加もあって、その特徴を理解していればもっとできることがあるのではないかと考え、取得しようと思いました。
2日間の受講では、動物医療だけでなく猫の歴史や雑学、行動学なども知ることができました。いちばん参考になったのは高齢期の猫への対応です。腎不全などの病気とともに、猫が関節の痛みを感じているなどを知ることができたので、痛みに配慮した保定の工夫や、いち早く痛みに気づいて飼い主さんに伝えることができると思いました。
また、履修後から猫の入院時の不安や緊張を和らげるための猫のフェロモン製剤を使うようになりました。待合室と入院室も犬猫を分けていますが、入院室に目隠しやカーテン、段ボール箱を入れたりもしています。
猫の看護で工夫されていることや、勉強されていることはありますか?
入院時に排泄をしなくなる子もいるので、トイレ砂も木材、紙、固まる鉱物砂などいくつか種類をそろえています。それでも、デリケートな子は排泄や食事をしなくなるので、病気のせいなのか、メンタル的なものなのか見極めが難しく、獣医師と飼い主さんと一緒に考えていくようにしています。
また、当院には猫の診療をメインに行うチームがあり、猫の本やセミナーの情報を共有したり、意見交換をしたり、行動学を学んだりしています。昨年参加したハワイの学会で、猫のトレーニングの仕方を学んだので試してみました。病院猫は9才ですがお手とお座り、ハイタッチを覚えました。
また当院では1年に2回、猫の飼い方のセミナーを開き、子猫のしつけや、爪切りなどの日常の手入れについてアドバイスしています。たくさんの飼い主さんに集まっていただいているので、今後はキトンパーティもしてみたいと思っています。

イメージ